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シンガポールでビジネスを初められた場合、広告・マーケティングはすごく大事ですよね。
そこでオフライン広告の一つ、フリーペーパーの良し悪しの簡単紹介です。 フリーペーパーのメリット・デメリットが、シンガポールでも一緒なのか比較し、フリーペーパー広告の効果検証をしていきたいと思います!
シンガポールフリーペーパー会社
シンガポールに5社の日系フリーペーパー社があります。
SINGALIFE(週刊)以外、全て月刊で発行しており、これまでたくさんのシンガポール在住日本人に情報提供をしてきました。
- P
ARTI マンゴティン倶楽部ASIAX- SINGALIFE
- J+PLUS(廃刊)→ パノーラー(1年以内で廃止)→ J+PLUS(何故か復活)
毎月の平均発行部数は、10,000~15,000部と言われてます。 ちなみにターゲット層を簡単に図にすると下記になるかなと。
そして以前紹介したけれども、シンガポールフリーペーパー 社の通常プランはこんな感じです。
1ページ丸々の広告を出した場合、平均 SGD 3000 ~ぐらいです。
- 美容サロン、
- 飲食店に設置してあったり、
- ポストに入っていたり、
- オフィスに届くものであったり、
多くの人は一度は手に取ったことがあるかと思います。
集客・販促ツールの一つのフリーペーパーですが、数年前と比較をすると、思うような効果・成果が得られない事が多いかと思います。
もちろんこれはスマホの普及によりウェブでの情報収集がメインとなっているからです。 新規集客のツールとして使うことを主とし、ブランド力向上やリピーター獲得の施策をウェブ・モバイル上でも行っていない店では、費用対効果が悪くなるかと思います。
はたしてフリーペーパーは効果的でしょうか?検証をしていきたいと思います。 よくあげられる日本のフリーペーパーのメリットは
- 発効部数が多い。
- 幅広い層へのリーチ。
- 地域密着型。
- 広告を任せられる。
発行部数が多い。
これは確かに日本であれば、発行部数がすごく多いかと思いますが、はたしてシンガポールも同じでしょうか。
シンガポールには36,000人の日本人がいます。 もしこの36,000人分の印刷をされていて、皆さんの家(もしくは手)に届くのであれば、シンガポールフリーペーパーはリーチの面ではすごく有効的なマーケテイング・ツールになるかと思います。
でもこれは現実的に不可能です。
フリーペーパーのビジネスは無料で雑誌を配っている為、なるべく発行部数(コスト)を抑えながら、利益を守りながら会社運営してます。
広告依頼数など考えずに発行部数をあまり多くしてしまいますと、利益率にマイナスな影響があります。 ビジネスの都合でその月に5000~8000部と少なくされると広告費の無駄になりますね。
各フリーペーパー会社のホームページ・データーを見ると、平均発効部数は10,000部となり、簡単計算ではリーチは3人中1人の発行部数となりますが、この内いくつが自宅ポストに送られ、飲食店や日系スーパーに置かれるか分かりません。 そして実際に何人が読まれているか測定できません。
フリーペーパーはあくまで平均発行部数の数字しか公表しておりません。 その為、シンガポールフリーペーパー社の発効部数に関しては、日本と同じ様にメリットになるのでしょうか?
地域密着型。
- カッページ、
- タンパガ、
- ロバウォ、
- 日系スーパー、
- 日系飲食店、
- 日系美容室などと
各地域で特徴で分かれているかと思いますが、そのターゲットに絞った広告メッセージ(内容)出せるのでしょうか?
例えば、ロバウォに女性が多いのであれば、女性のフリーペーパーが集まっているのでしょうか? ハロアジ意見では、シンガポールでは難しいかなと思います。
確かに地域別に男女・仕事などで分かれているかと思うけれども、同じ雑誌がその他のエリアでもある以上、地域密着のメリットには当てはまらない。
シンガポールの場合は十何年前のビジネスモデルがそのまま続いており、簡単にまとめてしまうと日本人(日本語)だけに特化したメディアである。
その為、広告主は地域・ターゲット層別での広告よりも、広告が無駄にならない様に全ての日本人を意識した広告メッセージを出す傾向になってしまいますね。
広告を任せられる。
広告を出す以上、アドバイスやオススメなどが欲しい。あと広告バナーのデザインなどもプロにお願いしたい!
フリーペーパー社に写真撮影からキャッチコピー、デザインまで代わりしてもらえるので、これはシンガポールでも当てはまる良いメリットですね。
次はフリーペーパーのデメリットです!これも日本もシンガポールも一緒でしょうか、見てみましょ! まずはよくあげられる主な デメリットです。
- 広告が目立たない。
- 割引必須。
- 情報量。
- 自社HPがないと効果減。
- フリーペーパー自体が面白くない。
- 効果検証ができない。
- 発行頻度。
広告が目立たない。
同じ紙面の中で枠の大小サイズがあったとしても、同じデザインで掲載されることになるので、かなり工夫をしなければ目立つことができないよね。
スタッフの顔写真や目を惹くような料理やスタイルなどの作品の写真にもう一工夫必要になってきます。
フリーペーパー社の広告バナー・デザイナーさんは、ちゃんとここら辺をちゃんと配慮してくれて、広告をデザインしてくれるのでしょうか。
フリーペーパーでの広告は画像+テキストのみしかできません。 ハロアジは一度某フリーペーパーに広告を出した事あります。
一番小さいサイズ(確か$400~$500)を選んで、記憶ではこの様なデザインに決めました。
そして広告配置こんな感じでありました。
リーダーさんが全てのページを隅々目を通し、 読む保証は一切ありません。 ハロアジの認知度が小さかった昔、このバナー広告を見て、何人が実際にグーグルなどで検索したのでしょうか。
情報量の限界。
せっかく買った広告スペースだから、
- ブランド向上させたいし、
- 売り上げへと繋げる為に、
- スタッフ紹介やメニュー紹介
したい気持ち強いはずです。
でもどんなに大きいな広告スペースを購入したとしても、お客様に伝えたいメッセージは1つ、多くても2つです。
良い広告は「ターゲット層に目に止まり」→「 ニーズに気付き」→「ターゲット層が反応する」の3つの要素がないと、良い広告にはならないかと思う。
そこで、伝えたいメッセージがあまりにも多かった場合、「広告を見た」→「反応」へとたどり着く可能性は大幅に下がります。
割引必須。
せっかく高いお金を出した広告スペース、すぐに売り上げへと繋がる結果が見たいですよね!
フリーペーパーのビジネスモデルに変化がない限り、そして効果検証が出来ない分、ほとんどの広告主は、効果検証できないブランド向上のコンテンツよりも、効果検証しやすい売上げへと繋がる広告へと出さぜるを得ないかと思う。
広告コストをペイオフさせる為に、クーポンや割引きした場合、お店の長期的なブランド維持・向上などの面では良い事なのでしょうか。
- 効果検証ができない。
フリーペーパー自体の特徴で、オフライン広告媒体である以上、広告効果検証がすごく難しいです。
そしてそれ以上に広告主に詳細など開示の必要がないと言った 暗黙のルールがあるのではないかと思います。
フリーペーパー業界に効果検証付きの新サービスを提供するライバル社が出現しない限り、期待はできないですね。
測定したい広告効果:
- 広告認知度
- ブランド認知度
- ブランド好意度
- 商品認知度
- お客様からのフィードバック
- 購入意向
ちなみに各メディアの広告接触率のデーターは下記となります。 雑誌の広告接触率が低いとすぐ分かります。
https://www.jeki.co.jp/transit/mediaguide/data/pdf/MD_036-043.pdf
発行頻度(月1回)。
シンガポールフリーペーパーの広告は、広告が目に止まったとしても、月にたった1回だけです。
次の広告まで記憶が残っている可能性はあるかもですが、広告を続けない限り、記憶に残らないでしょう。
そして紙媒体は月一度と言う頻度が限られている為、情報がすぐに古くなってしまいやすいですよね。 突然出したい広告があったとしても、フリーペーパーではその広告主のニーズに答えられないです。
自社HPがないと効果減。
フリーペーパーでも良い広告とは、
「ターゲット層に目に止まり」
↓
「 ニーズに気付き」
↓
「ターゲット層が反応する」
の3つの要素がないと意味がないです。
そしてほとんどのお客様は、ご来店前にGoogleやYahooなどで検索し、レビューや他社との比較をしてます。
目に止まるフリーペーパー広告が完成しても、はたして、オフライン(フリペーパー)からオンラインへと繋がる率はどれくらいでしょうか。
フリーペーパー自体が面白くないと集客できない。
ハロアジのシンガポールフリーペーパー社の印象は、毎月広告をかき集め、記事などを数点起き、1冊の雑誌を作り、配布先に出すです。
ちらし媒体の延長でしょうか。 例えどんなにお客さんが飲食店内で暇で、面白くないフリーペーパーは手に取ったとしても、パラパラとページをめくるだけ。
パラパラ見はフリーペーパー社「10,000人に読まれてます」のカウントに入るのでしょうか? なので、フリーペーパー自体に魅力がないと、例えフリーペーパー社が10,000~15,000部印刷してると言ったとしても、広告に埋もれると言う問題に加えて、掲載しても多くの人に見てもらえません。
掲載すれば、それだけで顧客が来ると考えてしまうことは危険です。
シンガポールフリーペーパー広告検証結果
検証結果、デメリットに関しては、日本もシンガポールも変わらないですね。
日本のデメリットが、シンガポールフリーペーパー社が工夫をし、逆にシンガポールではメリットになる点がないです。
むしろデメリットがさらに大きくなっている点があるかもです。 その為、フリーペーパー営業担当者に「最低数ヶ月続けないと効果がない」の決まった営業トークは特に気をつけるべきです。
広告を止めたら、「 新規集客・売上が止まってしまうのではないか?」の不安はすごくわかります。
そして広告効果測定がないと、一度フリーペーパーを出すと、「 先日の新規客・問い合わせなどは広告おかげかもしれない」と思ってしまいます。
シンガポールフリーペーパー広告とオンライン広告
読みたい時に読める。 そして気になってた記事がちゃんとワンクリックで検索ができるが、ウェブの最大の武器になるのではないでしょうか。
紙の場合は物理的にどこかに行き、手に取ってもらえないと読んでもらえませんが、ウェブの場合は時間も場所も気にせず誰しもが最新の情報を得る事ができます。
新聞然り雑誌然り紙媒体は段々と人の手から離れていきますので、フリーペーパーだけに頼らず、ウェブ広告に力を入れる事もこれからの時代必要です。
「フリーペーパー広告」VS「オンライン広告」、単純にどちらが優れていて、どちらが劣っているとは言えません。 それぞれの特徴を押さえ、試行錯誤で自社にピッタリの戦略を探して、導入しましょう!
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シンガポールフリーペーパー 戦争。 各フリーペーパーをまとめ、簡単紹介をしたいと思います。
シンガポール広告 、オンラインVSフリーペーパー?そらオンライン広告でしょ!
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