Tokenize Xchangeに返金命令 ホン代表、「詐欺的取引」の疑いで逮捕


シンガポールイベントカレンダー



Tokenize Xchange運営会社に返金命令、CEOホン氏、「詐欺的取引」の疑いで起訴

2025年7月、シンガポールの仮想通貨取引プラットフォーム「Tokenize Xchange(トークナイズ・エクスチェンジ)」を運営するAmazingTech社に対して、金融監督庁(MAS)と警察(CAD)が本格的な捜査を開始した。

同時に、同社の創業者でCEOのホン・チーユー氏が、「詐欺的取引(fraudulent trading)」の容疑で正式に起訴されたことが明らかになった。

■ライセンス申請却下、運営停止へ

7月4日、MASはAmazingTech社によるデジタル決済トークン(DPT)ライセンス申請を却下した。

これにより、Tokenize Xchangeは、それまでの一時的な運営免除(exemption status)も失い、新規業務の停止と顧客資産の返還が求められる形となった。

MASによると、ライセンス却下の理由には以下のような点が含まれる:

– 顧客資産の管理方法に不備があった可能性 – 財務状況に関する透明性の欠如

– 利用者からの苦情の増加

■CEOホン氏、詐欺的取引で起訴

ホン氏は、シンガポールの「破産・再建・清算法(Insolvency, Restructuring and Dissolution Act)」第238条第4項に基づき、詐欺的取引(fraudulent trading)の罪で起訴された。

起訴内容は、会社の財務が不健全であると知りながらも、通常通りの営業を継続し、顧客からの資金を受け入れたというもの。

有罪となった場合、最長7年の懲役、罰金、またはその両方が科される可能性がある。

詐欺的取引とは?

 

経営破綻や資金難が明らかな状態で、通常営業を続け、顧客・取引先に損害を与える行為 取引相手に対し、返金やサービス提供が不可能な状況を隠すなどのケースが該当 シンガポールでは、企業経営者個人が刑事責任を問われる重大な違法行為とされる

 

■顧客資産は返還されるのか

MASはAmazingTech社に対して、速やかな資産返還を求める命令を出している。

ただし、返金手続きの具体的なスケジュールや、返還可能な資産額については現時点で公表されていない。

一部のユーザーからは「出金ができない」「連絡が取れない」といった声も出ており、対応状況は流動的である。

利用者が取るべき対応

 

自身のアカウントがアクセス可能な場合、残高・取引履歴を保存しておく、MASや警察からの公式発表を随時確認、必要に応じて、法的アドバイスや消費者保護団体への相談を検討

 

■規制強化の中での摘発

シンガポールはこれまで「仮想通貨に寛容な国」として注目されてきたが、近年は規制を強化する動きが進んでいる。

特に2022年のFTX破綻以降、MASは以下のような方針転換を行っている:

– 広告・プロモーション規制の導入

– 顧客資産の分別管理義務の明確化

– 運営会社の財務健全性に対する審査基準の厳格化 今回のTokenize Xchangeに対する措置も、投資家保護と市場健全化の一環として位置づけられている。

■今後の見通し

ホン氏はすでに起訴されており、今後はシンガポール国内での刑事裁判が開始される見込み。

また、捜査当局は他の関係者や企業内の資金の流れについても調査を続けており、追加の摘発や関係者の責任追及が行われる可能性もある。

利用者への資産返還がどこまで実現されるか、また、今回の件が他の仮想通貨企業の運営にどのような影響を与えるのか、業界内外から注目が集まっている。

Source: https://www.channelnewsasia.com/singapore/tokenize-xchange-amazingtech-police-investigation-mas-licence-5271406

0/5 (0 Reviews)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です