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シンガポールのヘアサロン業界は、これまで無資格でも参入でき、規制もない“自由市場”だった。
しかし、2025年上半期には消費者からの苦情が急増し、「苦情件数の多い業界トップ10」に入り込んだ。
- 高額パッケージの押し売り、
- 誤解を招く説明、
- 隠れた追加料金、
- サービスの質の低下。
ある高齢者は8ドルのカットを求めただけで、同意のないまま約1,000ドルの契約を結ばされていた。
こうした事態を受けて、シンガポール美容・理容協会(HACOS)は規制導入を強く訴えている。
海外では免許制度や技能基準が整備されているのに対し、シンガポールにはそれが存在しない。
英語試験や国家資格に基づくライセンス制度が導入される可能性が現実味を帯びてきた。
ここで新たな懸念が浮かぶ。日本人駐在員やその家族が通う日系美容室も、この規制の対象から逃れられない。
英語力に自信のない美容師が試験に合格できなければ、ライセンスを得られず、店舗は営業を継続できないリスクがある。
シンガポールで働ける外国人は年々制限され、VISA の審査も厳格化が進んでいる。制度と審査の両方の壁が立ちはだかり、日本人美容師は自らの仕事の継続に不安を抱かざるを得ない状況にある。
ソース:https://www.channelnewsasia.com/singapore/regulation-needed-hair-salons-case-complaints-5294121