開店準備を終えたら「店主、日本に帰りました」——カッページプラザで起きた、まさかの話
いつものように出勤して、開店準備を全部終わらせる。
あとは店主が来れば、今日も普通に営業開始のはずだった。
夜7時を過ぎても店主が来ない。
電話しても繋がらない。
そして、ようやく夜中に電話が繋がったと思ったら、一言。
「ごめん」
「え?」
「どういうこと?」
なんとその時、店主はすでに日本に帰っていたという。
残されたのは、60代後半と70代前半の男性従業員2人。
しかも、給料2ヶ月分、CPFも半年以上支払われていなかったというから、なかなかすごい話です。

カッページ居酒屋、夜逃げ:一体、何があったのか
場所は、シンガポール在住の日本人なら一度は聞いたことがあるであろうカッページプラザ(Cuppage Plaza)。
今回の話は、カッページプラザ2階にある「なごみ」の店主がFacebookに投稿したことで広まりました。
ソース:シンガポール在住日本人FBページ
投稿によると、17日の夕方、B1のお店で働く2人の従業員はいつも通り開店準備を完了。
ところが、
夜7時を過ぎても店主が現れない。
何度電話しても繋がらず、ようやく夜中に連絡が取れたと思ったら、店主はすでに日本。
そして一言、「ごめん」だったそうです。
いやいやいや。
残された2人はどうするのよ……。
そこでなごみの店主が動いた
話を聞いた「なごみ」の店主は、
翌日すぐにB1のお店へ。
そこには、どうしたらいいのか分からず呆然としている2人の従業員がいたそうです。
そこで関係するサプライヤーなどに連絡し、回収できるものは回収。
さらに、店内に残っていた器やキッチン用品などを他の飲食店に引き取ってもらい、少しだけでも現金に変えて、2人に渡したとのこと。
ただし、お金になりそうな高価なお酒などは、すでに店からなくなっていたそうです。
そして19日の時点では、
大家側からの督促状も届いていたとのこと。
そのため「なごみ」の店主は、今回の件はある程度計画的だったのではないか、と感じているようです。
実は以前から噂もあったらしい
投稿を読んでいくと、
さらに色々な話が出てきます。
以前からこのお店について、
酔ったお客さんに注文していないシャンパンやドリンクまで請求していたという話。
サプライヤーへの支払いが何ヶ月も滞っていたという話。
なごみの店主自身も、以前から本人に気をつけるよう話したことがあったそうです。
もちろん、
これらはすべてなごみの店主によるFacebook投稿をもとにした内容です。
ハロアジで独自に事実確認をしたものではなく、店主側からの話も確認できていないため、実際に何があったのかは分かりません。

でも、この話で一番気になったのはそこじゃない
店が閉店する。
経営者がいなくなる。
シンガポールでは残念ながら、そこまで珍しい話ではありません。
でも今回の話を読んでいて一番「うわっ」と思ったのは、
2人の従業員が、その日も普通に開店準備をしていたこと。
いつもの時間に出勤して、いつものように店を開ける準備をして、
あとは店主が来るのを待っていた。
本人たちは、その日がお店の最後になるなんて知らなかった。
そして数時間後、「店主、もう日本にいるらしい」と知る。
これは、
なかなかキツい。
そしてかわいそう。
シンガポールの飲食店、本当に大変です
そしてなごみの店主の投稿の最後には、今回の件とは別に気になる話も書かれていました。
今のシンガポールでは、飲食店のコストが上がりすぎていて、多くのお店がかなり厳しい状況にあるということ。
家賃。
人件費。
食材費。
シンガポールに住んでいると、新しいお店が次々オープンする一方で、「あれ?ここなくなってる」ということも本当に多いです。
特にカッページプラザのように、昔から日本人に親しまれてきた場所でも、少しずつお店は変わっていきます。
シンガポール夜逃げ:最後に
今回の件について、
本当のところ何があったのかは分かりません。
経営が相当苦しかったのかもしれないし、外からは見えない事情があったのかもしれない。
ただ、開店準備を全部終えて、店主を待っていたら、その店主はもう日本にいた。
この部分だけでも、なかなか忘れられない話です。



